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応賀寺薬師堂

▲改修後写真

応賀寺薬師堂

静岡県浜名郡新居町

年度………XXXX年

施工内容…茅葺形銅板葺き

弘法大師が名づけたとされる応賀寺。 後世の補加や修理を精査し、往時の堂々たる姿に復元。
 
縁起

▲改修前写真

東海道の「新居の関所」で知られる新居町は浜名湖、遠州灘、湖西市に接しています。応賀寺はその新居町北部の中之郷にあり、神亀年中(724~8)、行基により創立されたと伝えられ、寺号は弘法大師の命名によるとされています。諸国巡錫のおり、強風・闇夜の浜名湖上で対岸に一条の光を認め、無事漕ぎ渡ることができたのは、応賀寺本尊の薬師如来の光背の光であったとか。大師は随喜され、寺の山号を光る鏡の山「鏡光山」、寺号を喜びに応ずる寺「応賀寺」と名づけたと言うことです。薬師堂は寛永19年(1642)建立として注目され、昭和56年、静岡県指定文化財に指定されました。
 
施工概要
明治15年(1882)、薬師堂の屋根が茅葺から二重・桟瓦葺に改められるなど、創立以来数々の修理がなされて護られてきましたが、昭和19年の南海地震や20年の三河地震により柱が傾斜するなどの被害をうけ、また、経年による腐朽や木組みの緩みが顕著になっていました。そのため、薬師堂は礎石を除いてすべて解体、創立当初の形式技法や後世の修理内容を詳細に調査したのち、旧形式に復旧整備されました。
貞享3年(1686)に補加された正面の向拝を撤去して切妻造の拝所を新設、木階廻りに石積および石段を整備、外陣入側天井の棹縁天井を撤去して鏡板天井に復旧、内陣および脇陣の二重床板を撤去して旧の床板を現し、屋根は二層部分の小屋板を撤去して棟高を約1尺高めた一重寄棟造とし、茅葺の小屋組を復するとともに屋根葺材を茅葺形銅版葺にするなど、往時をしのばせる堂々たる姿に復元されました。

▲竣工梁間断面図

▲竣工桁行断面図

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