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美保神社本殿

▲改修後写真

美保神社本殿

島根県八束郡美保関町

年度………XXXX年

施工内容…

古雅、豪壮の美に圧倒される比翼大社造(美保造)。 二柱の神を祀る二棟の大社造を左右に連接した出雲流の工夫。
 
縁起

▲改修前写真

島根半島の東端に位置する美保神社は、天平5年(733)に撰進された『出雲國風土記』に「美保社」、延長5年(927)に完成した『延喜式』に「美保神社」と記されているほどの古社です。本殿は文禄5年(1596)に創建されましたが、寛政12年(1800)の美保関大火で焼失し、江戸時代後期の文化10年(1813)に再建されました。その後、いくたびかの修理が加えられ、大正8~13年(1919~24)には境内地拡張に伴い、本殿は現在の位置に解体移築され、屋根は栗柿葺から檜皮葺に変更されました。昭和43年に島根県の有形文化財に、57年に国の重要文化財に指定されています。
 
施工概要
大正の移築から70年余を経ており、基壇および礎石に歪みがみられ、一部に蟻害、虫害も発生したうえ、屋根も特に向拝を中心に傷みが進行していました。今回の本殿修理に伴う調査により、文化10年当時の屋根は栗の柿葺であったことが判明しましたが、透塀・拝殿など他の社殿が檜皮葺であることから、境内全体の調和を図るため復元はせず、現状の檜皮葺のままの半解体工事となりました。解体範囲は向拝の大半、縁廻り、造作の一部などで、傾いている建物の屋起しを行い、旧状どおりに組み立てられました。屋根については、耐久年限に達していた檜皮葺を平葺・軒葺とも全面葺き直し、雨水が浸入して腐朽がみられた箱板・鬼板・千木・勝男木は銅板により包み直しました。

▲南北断面図

▲東西断面図

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