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薦神社神門

▲改修後写真

薦神社神門

大分県中津市

年度………XXXX年

施工内容…

古木の繁る社叢に守られた厳粛な神域を今に伝える古社。その東に建つ神門が、色鮮やかに甦りました。
 
縁起

▲改修前写真

大分県北部、中津市の南東部に鎮座する薦神社は承和年間(834~48)の草創と伝えられ、社殿の西に広がる5ヘクタール余の三角池をご神体とし、池が内宮、社殿が外宮と称されています。草創時より宇佐神宮との関係が深く、宇佐行幸会で神輿に納める霊代の枕は、三角池に自生する真薦で作るならわしでした。神門は元和7~8年(1621~22)の墨書を有し、中津城主細川忠興の造営と認められます。他に類をみない形式の三間一戸二重門で、細部の絵様や彫刻も優れ、江戸時代初期の門として九州地方を代表する建築物であることから、昭和63年に国の重要文化財として指定されました。
 
施工概要
今回の修理に伴う調査により、嘉永2年(1849)に土台と正面側の「もこし柱」の基盤取替え、安政7年(1860)に小屋組の修理、昭和3年(1928)に桟唐戸の格子取替えなどが行われ、屋根は当初の柿葺から檜皮葺、銅板葺へと変遷していることが判明しました。そのため今回は、蟻害による著しい被害をはじめ各部で老朽化がすすみ、主要構造材に被害が及んでいたことから解体修理とし、建立当初の姿に復旧整備されました。屋根は積み重ねられた後補の野棟木を撤去して大屋根の棟高を約12cm下げ、各重屋根の二重軒付を一重に、銅板葺は「もこし」を含めて柿葺に復しました。外部化粧部分の弁柄塗、唐獅子牡丹や波に飛龍など彫刻の彩色も、当初材や現存配色をもとに鮮やかによみがえりました。

▲竣工梁間断面図

▲竣工桁行断面図

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